ROUND6 オートポリス
チーム |
マシン |
予選セッション1 |
予選セッション2 |
予選総合順位 |
決勝 |
童夢レーシング |
TAKATA童夢NSX |
1'46.242 |
1'45.328 |
13位 |
14位 |
ARTA |
ARTA NSX |
1'45.974 |
1'43.896 |
10位 |
13位 |
EPSON NAKAJIMA RACING |
EPSON NSX |
1'46.196 |
1'44.326 |
12位 |
12位 |
チーム国光WITH MOON CRAFT |
RAYBRIG NSX |
1'55.271 |
1'43.181 |
4位 |
10位 |
オートポリスの最大の特徴は日本で最も高い場所にあるという点。敏感なレーシング・エンジンでは人間には大差ない
空気の薄さでも、如実にパワーに反映されてくる。F1でもブラジルGP、インテルラゴスでは標高が高いためパワーが数
10馬力も落ちるという特に自然吸気式(NA)がターボに対して不利になるために、JGTCではNAエンジン車はリストリク
ターを1ランク大きくできるというハンデを与えている。GT500でこれが適用されるのは、スープラ、ムルシエラゴ、フェラ
ーリ550の3車種。このハンデを上手く活用できれば、ターボ勢以上の力を見せられるかもしれない。実際、昨年はNA
のスープラとNSXが決勝で1位から4位までを占めている。だが、今季NSXはターボに、スープラも排気量を縮小してい
るだけに、昨年とは状況が違ってくるかもしれない。一方、今季からフェアレディZを走らせる日産勢にとって、オートポ
リスは昨年のスカイラインGT-Rが苦手としたサーキット。そして、Zとオートポリスとの相性はまだはっきりしない。
予選は曇り空のもと、激しいタイムアタックが繰り広げられた。Honda NSX-GT勢は#100中野信治/加藤寛規 組
(RAYBRIG NSX)が1分43秒181を記録し予選4番手、#8金石勝智/伊藤大輔 組(ARTA NSX)が10番手、#32松田次生/
A.ロッテラー 組(EPSON NSX)が12番手、#18道上龍/S.フィリップ 組(TAKATA童夢NSX)が13番手から決勝をスタートす
ることとなった。
天候:予選/曇り 決勝/曇りのち晴れ気温:17.0℃(14:00現在)コースコンディション:ドライ
決勝スタートは午後2時に総参加台数40台(GT500クラス17台)のマシンがローリングスタートを切る予定だったが、
フォーメーションラップを3周走行したため、2時5分にスタートが切られた。このため、決勝レースは2周少ない63周で競
われた。
スタート直後は加藤寛規選手(RAYBRIG NSX)が3位の好位置を走行。A.ロッテラー選手(EPSON NSX)が7位、
伊藤大輔選手(ARTA NSX)が10位、S.フィリップ選手(TAKATA童夢NSX)が12位を走行する。加藤選手は
#1ザナヴィ・ニスモZの追撃を抑えながら、粘り強く3位を走行する。しかし、加藤選手は10周目の最終コーナーで
GT300クラスのマシンをパスするのに手こずったため、11周目のホームストレートで3位の座を明け渡してしまう。
そして序盤からハイペースな展開が続いたこともあり、Honda NSX-GT勢はタイヤのコンディションが厳しい状況と
なっていく。レース中盤の30周目には加藤選手が5位、A.ロッテラー選手が8位、伊藤選手が11位、S.フィリップ選
手が14位を走行する。
各チームは25周を過ぎたあたりから、早めのドライバー交代を始める。加藤選手からバトンタッチを受けた中野信治
選手(RAYBRIG NSX)は、各車が1分47秒台で走る状況で31周目に1分45秒820というハイペースを記録して
追い上げを図る。
心配された天候は予想を覆して周回を重ねるにつれて好転し、40周目あたりには青空が広がった。そのため、
気温に加えて路面温度も上昇し、終盤はさらにタイヤに厳しいコンディションとなっていった。47周目、激しい7位争いを
繰り広げていた中野選手が他車に接触されてスピンを喫してしまう。中野選手はすぐに復帰するものの、ポジションを
10位まで下げてしまう。
そしてレースは63周を迎え、Honda NSX-GT勢はRAYBRIG NSXが10位、EPSON NSXが12位、ARTA NSXが13位、
TAKATA童夢NSXは14位でチェッカーを受けた。優勝は#1ザナヴィ・ニスモZだった。
#1ザナヴィ・ニスモZが勝ったことによって、ポイントランキングを大きくリード。最終戦でポイントランキング2位以下の
チームが表彰台以上を獲得し、#1ザナヴィ・ニスモZがノーポイントに終わらない限りは今年のチャンピオンは
決定するだろう。ここまで毎戦ポイントを重ねてきたEPSON NSXでもさすがに前回優勝したウェイトハンデが大きく
響いたと思われる。
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