ROUND5 ツインリンクもてぎ
チーム |
マシン |
予選セッション1 |
予選セッション2 |
予選総合順位 |
決勝 |
童夢レーシング |
TAKATA童夢NSX |
1'48.097 |
1'47.276 |
9位 |
38位 |
ARTA |
ARTA NSX |
1'47.840 |
1'49.837 |
14位 |
12位 |
EPSON NAKAJIMA RACING |
EPSON NSX |
1'47.372 |
1'47.111 |
8位 |
1位 |
チーム国光WITH MOON CRAFT |
RAYBRIG NSX |
1'47.598 |
1'47.297 |
11位 |
11位 |
4日(土)に行われた予選は1回目、2回目とも時折小雨が降るものの、路面状況の好転したピンポイントなタイミングに
おいて激しいタイムアタックが繰り広げられた。Honda NSX-GT勢は#32松田次生/A.ロッテラー組(EPSON NSX)が
予選8番手、#18道上 龍/S.フィリップ組(TAKATA童夢NSX)が9番手、
#100中野信治/加藤寛規 組(RA‐YBRIG NSX)が11番手、#8金石勝智/伊藤大輔 組(ARTA NSX)が14番手から決勝を
スタートすることとなった。
決勝日の午前中は前夜からの雨が降り続いていたが、各マシンがスターティンググリッドに揃った13時30分頃には
雨も止み、曇り空となった。その状況の中、Honda NSX-GT勢は全車が溝の浅いレインタイヤを選択し、午後2時4分に
総参加台数42台(GT500クラス17台)のマシンがローリングスタートを切った。
レース序盤は、5周目に8番手スタートのA.ロッテラー選手(EPSON NSX)が積極的な走りで4番手へ浮上、
伊藤大輔選手(ARTA NSX)が10位、加藤選手が12位、S.フィリップ選手が20位を走行する。さらに3位まで
浮上したA.ロッテラー選手は9周目の5コーナーで#6エッソウルトラフロー スープラをパスし、2位に浮上。
さらに11周目の1コーナーでトップを走行する#1ザナヴィニスモ Zを激しく追撃する。そして、
12周目の90度コーナーでトップに浮上。ついにHonda NSX-GTが今シーズン
初のトップに躍り出る。A.ロッテラー選手は、その後もハイペースで走り続け後続を引き離しに掛かる。
レース中盤に降り出した小雨はすぐに止んだため、路面はさらにドライになっていく。27周目、EPSON NSXの
リアタイヤがスローパンクチャーを起こしたため、A. ロッテラー選手がトップを譲った翌周にピットインを敢行。
各車と同じくスリックタイヤに交換し、松田次生選手(EPSON NSX)へドライバー交代を行う。40周目時点
では、EPSON NSXが2位、RAYBRIG NSXが11位、ARTA NSXが12位を走行し、レース序盤のコースアウトの影響で
マシンの修復作業に長時間を費やしたTAKATA童夢NSXは38位を走行する。2位を走行する松田選手は、
冷静なバックマーカーの処理と1分51秒台の安定した走行でトップを走る#37 DYNACITY トムス スープラを追撃。
43周目から2台はさらに激しいバトルを繰り広げる。そして、48周目のヘアピンカーブで抜き去りトップに浮上、
全力で引き離しに掛かった。
最後まで天候の変化に惑わされたもてぎラウンドは、トップを走る松田選手が、2位に浮上して追い上げる
#6エッソウルトラフロー スープラとの差をキープしながら最後まで粘り強く走り続け、1秒069の差で抑えきり
チェッカーを受けた。この優勝はHonda NSX-GTにとって昨年第6戦もてぎ以来となった。他のHonda NSX-GT勢は
RAYBRIG NSXが9位、ARTA NSXが11位、TAKATA童夢NSXは33位となった。
NSXがついにやってくれました。ファンとしてはここまで非常に長かったです。毎回、全車周回遅れなんてのが
当たり前でしたからね。ただ、NSXはミッドシップ車ハンデと前方投影面積のハンデなんかが
ありますからキツイのは当然といえば当然。もしこれらのハンデがなければもっとポテンシャルを発揮することも
可能であると考えています。ただ、GT選手権は拮抗した勢力争いとなるように設定されています
サーキットにきてくれたお客さんだって毎回同じ車が勝つより、どの車が勝つかわからず、接近戦を繰り広げて
くれたほうがおもしろいと思いますが、ハンデという形ではなく開発技術というものでハンデを埋めてもらいたい
NSXファンとしてはこの勝利は凄く嬉しいです。技術開発でハンデを克服しての勝利ですからね。
今シーズンはウェイトなどを考えるとチャンピオンシップ獲得は難しいですが、来シーズンに活かしてもらいたいです
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