前半戦を分析

F1は前戦アメリカGPで今年も半分が終了。今週のフランスGPから後半戦が始まります。
そこで、私なりにチームを評価してみました。見解の相違はあることでしょうが、あくまで個人的な評価です
表は100点満点です

チーム ドライバー シャシー エンジン 総合
フェラーリ M・シューマッハ:100
R・バリチェロ:85
95 94 98
ルノー F・アロンソ:95
J・トゥルーリ:85
90 75 90
BARホンダ J・バトン:95
佐藤琢磨:88
90 85 85
ウイリアムズBMW J・モントーヤ:95
Rシューマッハ:85
80 90 80
マクラーレン K・ライコネン:88
D・クルサード:75
60 60 60
ザウバー G・フィジケラ:85
F・マッサ:70
55 90 65
トヨタ O・パニス:70
ダ・マッタ:70
50 85 60
ジャガー M・ウェバー:95
C・クリエン:70
70 65 67
ジョーダン N・ハイドフェルド:75
G・パンターノ:55
53 60 50
ミナルディ G・ブルーニ:75
Z・バウムガートナー:45
30 20 30



コメント マシン




去年のマシン、F2003−GAを正常進化させたF2004。はっきりいって弱点を探
すほうが難しい。F2003-GAのピーキーすぎた空力特性をうまく改善した。タイヤ
にも優しく、エンジンの信頼性も非常に高い。また、サスペンションはフロントに
はアップライトマウント式を採用これは操舵時の地上高制御機能を備えている。
つまり、これはメカニカルグリップへの配慮。走行状況の変化にもグリップ限界
の安定が図られ安定性が非常に高く神経質な性格を消したマシンとなってい
る。唯一、劣っている点といえば、スタート時のトラクション性能がルノーに劣る
程度だろうか


去年からの大躍進を続けているチーム。去年のハンガリーGPではフェラーリを
周回遅れにするほど。R24は完全なエアロダナミクスマシンである。今年も独自
性にあふれたエアロダイナミクスを武器に戦っている。トップチームには劣るエ
ンジンパワーをシャシー性能とエアロダイナミクスで補っているといっても過言で
はないだろうか。R24の凄さはスタートである。毎レースですさまじいスタートをみ
せ、スペインGPでは4位スタートのトゥルーリが1コーナーまでにトップに躍り出た
のは印象的だった





今シーズンの開幕からの活躍は非常に印象的。今年からタイヤをBSからMIに
変更したにも関わらず、見事なマッチングである。特にエアロダイナミクスとサス
ペンションの進化は凄い。また、RA004Eエンジンはすでにトップグループのエン
ジンに仲間入りしたと言える。エアロダイナミクス、フロントサスペンション、そし
て信頼性がイマイチとされているギアボックスも新たな開発が進められていると
のこと。今シーズン中に勝利をあげることができるのか、非常に気になるところ





革新的な空力デザインで開幕前から話題だったマシン、FW26。フロントサスペ
ンションもツインキールのハンキングマウント式ロワァアームを採用。冬の間の
テストも好調で今年は開幕から何かやってくれそうだったが、蓋をあけてみれば
フェラーリには遠くおよばず、BARにも差をつけられてしまっている。革新的なエ
アロダイナミクスでダウンフォースは得ているが、空力マシンにありがちなピーキ
ーな性格になってしまっている。ちょうど去年のF2003-GAのような感じかもしれ
ない。しかし、開幕戦から比べると大分、改善され速さをみせるようになってい
る。後半に期待したい





去年は最終戦までタイトル争いをしたマクラーレンも今年は酷い低迷である。昨
シーズン中にデビューするはずであったMP4-18の発展改良版であるはずの
MP4-19は問題山積みのままである。すでにシーズン中盤から後半にかけて
MP4-19Bを投入するとのことでテストをしている。MP4-19の問題点はマシン全
域にわたる。エンジンは信頼性不足、またギアボックスにも問題があり、インタ
ーナル、油圧、制御系すべてにトラブルを抱えてしまっている。このMP4-19はマ
クラーレンの歴史的な失敗作とまで言われている。名門復活なるのだろうか



このザウバーC23はF2003-GAのコピーマシンといわれているが、実際にはザウ
バーのオリジナリティがなされている。エンジンとギアボックスがフェラーリから提
供されたものなのでリアサスペンションシステムを踏襲するほかない。こうなると
リアのエアロダイナミクスもF2003-GA型になるのは当然でフロント含めて車全
体をF2003-GA化するのがもっとも適した方法となるのは言うまでもない。しか
し、資金不足により去年のコンストラクターズ5位以下のチームのみがもつ権
利、金曜日のテストに3台目のマシンも走らせることができるというのもできてい
ない。プラス要素は業界屈指といわれる風洞実験施設である。その成果あって
かスペインからカナダの4戦でポイントを獲得し、コンストラクターズランキング6
位につけている


発表当初はF2003-GAに似ているとされたがそれとは裏腹にスピードに伸びが
なく開幕戦は惨敗と言えるだろう。問題は総合的なグリップ不足と神経質な挙
動。チームはこれをエアログリップの不足とみて。毎戦、エアロダイナミクスデバ
イスの変更を続けている。またRVX-04エンジンはトップチームと互角のパワー、
信頼性を発揮している。しかし、現代F1ではエンジンだけでは勝つことはできな
い。車の総合能力が重要なのである。チーム側はTF104BをドイツGPまでに投
入するつもりらしい。資金は潤沢なチームなのでこれからの活躍を期待したいと
ころである



ジャガーのマシン、R5は今までのエアロダイナミクスを見直し、さらにシャシー剛
性の確保と重量配分を考慮し、エンジニアリングの基礎に戻ったオーソドックス
なマシン。新しいブラックネルの風洞施設から生まれた第1号車でもある。実際
はR4の進化型だが、車体やサスペンションの剛性確保を主軸にしながらも、軽
量化と低重心化を最大限に考慮したマシンであり、重量バランスをミシュランタ
イヤにあわせて基本から見直している。その結果、マレーシアでは予選でフロン
トローを獲得。しかし、優秀なドライバーであると言われるマーク・ウェバーです
ら、3ポイントしか取れていない。ウェバーは今年のイギリスGPまでにコンストラ
クターズランキング5位以内につけていなければ契約を無効にすることになって
いて、来期はトップチームに移籍する噂も流れている




ここ数年、オーソドックスなマシンを送り出してきたジョーダン。EJ14は従来型の
フロントサスペンションのハンギングマウントを捨ててセンターキールへのソリッ
ドマウント方式ロワアームを採用した。エアロダイナミクスもこれで大きく変化し
て、ダウンフォース量よりも低ドラッグ性を重点においたといえる。しかし、このチ
ームも資金不足で新しい空力パーツを開発することもできず、低迷が続いてい
る。




今年もこのチームはいつもの指定席(最後尾グリッドのこと)にいる。しかし、2年
落ちのシャシー、3年落ちのエンジンを使用しているチームにいったい何ができ
るだろうか?チームが年間で風洞で実験できるのは50時間程度。テストをする
資金もままならないチームなのである。つまり、スターティンググリッドにこのチー
ムがいるだけで、このチームはがんばっているといえるだろう。前戦、アメリカG
Pではリタイア続出でバウムガートナーが8位入賞を果たした。佐藤琢磨が3位表
彰台を獲得の次に驚いたことである。また、このチームは弱小チームであるが、
注目している人はたくさんいる。このチームでよいパフォーマンスを発揮すれば
トップチームから認められるからである。最近ではルノーのF・アロンソやジャガ
ーのM・ウェバーである。


後半戦の見所

今年は2002年のようにフェラーリ独走になってしまっている。もちろん、後半も彼らの優位性は変わることはないだろう
レースは最後まで何があるかわらないが、厳しいと思われる。
私が注目しているのはBARホンダ、ルノー、ウイリアムズのコンストラクターズランキング2位争い。
マクラーレン、トヨタ、ザウバー、ジャガーのコンストラクターズランキング5、6位争い。
4位は前者の脱落者になるのではいだろうか。今のところ5位にはマクラーレンがつけているが、マクラーレンの信頼性
不足が解決されなければ、ザウバーやトヨタにも充分にチャンスはある。また、マクラーレンがMP4-19Bが期待通りの
マシンに仕上がれば、3、4位争いに加わってくるかもしれない。

かなり厳しいことではあるが逃がしてしまった跳ね馬(フェラーリ)を捕まえてもらいたい。BARホンダ、ルノーには
期待したい


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